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フィリピン英会話ネット
2009年09月07日

ルイス・チャビット・シンソン氏の 事 件

選挙が近づくにつれ、次々と政治家のスキャン ダルが発覚する。昨日はアロヨ大統領の息子、マイキー・アロヨ下院議員の資産疑惑を伝えたが、今日は、ルイス・(チャビット)・シンソン氏の傷 害事件である。

ルイス・(チャビット)・シンソン(Luis “Chavit” Singson)氏は元南イロコス州知事で、エストラーダ元大統領を追い出したEDSA2のきっかけとなった人物である。EDSA2はエストラーダ元大統領の汚 職疑惑が発端だったが、それを最初に暴露したのが、元大統領の取り巻きの一人だったシンソン元知事だった。本来、シンソン元知事もエストラーダ元大統領と同罪に問われるべきであったのだが、司法取引により追訴を免れた。そして、エストラーダ元大統領の失脚後は、その功績を評価され、アロヨ政権で大統領顧問(国家安全保障)の要職を与えられていた。

そのシンソン元知事に飛び出したスキャン ダルは、内縁の妻に対する傷 害事件である。9月2日、シンソン元知事の内縁の妻チェ・チョンソン(Che Tiongson)さんがシンソン元知事に暴 力を振るわれたとして裁判所に訴え出た。

シンソン元知事は、暴 力を振るったことは認めたが、それはチョンソンさんの浮気現場を目撃したためだと説明した。シンソン氏がチョンソンさんに与えたアパートを訪れると、そこでチョンソンさんと別の男が一緒にいるのを目撃、シンソン氏は両者に暴 力を加えたという。チョンソンさんはシンソン氏を女性・子供への虐 待を禁止する法律に違反したとして訴えでたが、シンソン氏は「妻の浮気現場を目撃した際の暴 力は罰せられない」として闘う姿勢を示している。

アロヨ大統領は政権に火の粉が降るかかることを恐れ、シンソン氏に大統領顧問職の辞任を求めている。

【参考】Partner files complaint vs Singson
Arroyo asks Singson to take leave of absence
posted by philnews at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年09月06日

アロヨ大統領の息子、マイキー・アロヨ下院議員に資産疑惑


フィリピンでは2010年の大統領選挙に向けて、様々な策謀が動き出している。

今回槍玉に挙がったのはアロヨ大統領の長男で、パンパンガ州選出の下院議員であるマイキー・アロヨ(Mikey Arroyo:1969年生まれ)である。

マイキー・アロヨ下院議員が132万ドル(1億2000万円)相当の不動産をアメリカに所有していることが明らかにされた。これはアロヨ議員の資産報告書に掲載されたものである。アロヨ下院議員は「資産の所有権は管理会社にあり、自分は20%の権利しか所有していない」と主張している。

しかし、アロヨ議員が下院議員となる2年前の申告では、彼は500万ペソ(1000万円)の資産しか所有しておらず、2004年に下院議員に当選後、2008年には9900万ペソ(2億円)を所有しているとなっている。果たしてこの1億9000万円もの資産増加は如何にして説明されるのか?

アロヨ議員はそれを「結婚式でのご祝儀と、これまで2回の選挙資金を蓄えたものだ」と語る。この説明が真実だとしても、果たして、これほど巨額の祝儀を大統領の息子が受け取ることに問題がないのか、そして、選挙資金の余剰を個人的資産として所有することに問題はないのかという疑問は残る。

一方、アロヨ大統領自身、大統領就任時(2002年)の申告された資産額6670万ペソ(1億3000万円)が2008年には1億7180万ペソ(2億5000万円)に増加している。

これらは全て、資産報告書で公開された額なので、実際に彼らがどれだけの資産を蓄えているのかは想像もつかない。

【出典】Mikey’s hideaway
posted by philnews at 02:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年09月05日

ベニグノ・アキノIII上院議員(ノイノイ) 大統領選に出馬か?

アキノ元大統領(Corazon Aquino)が逝 去したのが8月1日だったが、これを契機としてにわかに浮上したのがコラソン・アキノ元大統領の息子、ベニグノ・アキノIII上院議員(Benigno Aquino III:通称ノイノイ)の大統領選挙への出馬である。


アキノ元大統領の葬 儀では、10万人以上の市民が街頭へ繰り出して、その死を悼んだが、この国民の結集が向けられた先が、息子ベニグノ・(ノイノイ)・アキノIII上院議員の大統領選出馬への期待だった。

これまで来年(2010年)の大統領選挙にはエストラーダ元大統領(Joseph Estrada)、ロハス上院議員(Manuel Roxas II)などが有力な候補として挙げられており、エストラーダ元大統領が出馬すれば当選は確実とも言われていた。しかし、すでに2人はノイノイが出馬するなら、自分たちは立候補しないと表明している。また、立候補を予定していたパンパンガ州のパニロロ知事(Ed Panlilio)、イサベラ州のパダカ知事(Grace Padaca)、それに有力候補の一人、マカティ市のビナイ市長(Jojo Binay)も出馬をノイノイに譲ると表明した。

また、副大統領への出馬を予定していた人気の高いパギリナン上院議員(Kiko Pangilinan)も、ロハス上院議員が大統領への出馬をノイノイに譲るなら、自分は副大統領への立候補をロハス上院議員に譲ると表明した(両者は自由党所属)。

このように、反アロヨ派の大統領選挙立候補予定者の多くがアキノ上院議員の出馬を待望するなか、当のアキノ上院議員自身は出馬の意向をまだ固めていない。

民主主義の象徴アキノ元大統領は死して尚、フィリピンの大統領選にかつてない大きな影響を与えた形だ。

【参考】Who else will give way to Noynoy?
Light a candle for reluctant Aquino
posted by philnews at 18:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年09月04日

経済危機終わらず G20に向け

英仏独首脳はG20へ向けて「経済危機は終わっていない」とする共同声明をまとめた。
<英仏独首脳>「危機終わらず」と共同声明 G20に向け
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000000-mai-bus_all

英国とドイツ、フランスの首脳は3日、24日からピッツバーグで開かれる主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会合)に向け、共同声明を発表した。世界経済について、「危機は終わっていない」と表明。金融機関の巨額報酬の抑制をめぐっては、制裁措置が必要とした。

6月のG8財務相会合では日本のマスコミは「世界不況は底を打ち、出口戦略が求められる」みたいな記事を書いていたが、今になって一転して「危機終わらず」である。

当たり前である。経済危機は終わっていない。もし、一旦でも気を抜いて、そろそろ金融緩和を中止してもいいんじゃないか?とか、財政支出を取りやめて、増税しようなんてことになると、一発で抜け出せないほどの長期不況入りするだろう。

問題は日本である。アメリカやその他の先進国は経済運営が優秀なエコノミストによって行われているので、経済学的にみておかしな政策は打って来ない。だから、不況からの脱出も比較的早くできると思われる。しかし、日本は、少し経済学を学んだものならわかるようなウルトラおかしな経済政策を打ち出し、実施し、その結果、長期不況に陥る。バブル崩壊後、脱出までに10年以上かかったのがいい証拠だ。それさえ、経済政策によって乗り切ったのではなく、好調なアメリカ経済に助けられ、輸出を増大すると同時に、正社員の非正規社員への置き換えにより、人件費を削減して乗り切ったように見えたという、他力本願な不況脱出だった。

だからこそ、アメリカ経済が転んだら、日本は、それ以上に大きなダメージを受けた。

これまでに出されている民主党による経済政策は、自民党以上にマズイものばかりだ。政策のどこにも「パイを大きくしよう」という発想がない。今、不況で、パイがどんどん小さくなっていくのに、その分配だけを平等にしたって、一人一人の取り分は増えようがないのだ。

もっというと、母子手当てのような「特定の人にだけ」再分配しようとしているから、結婚資金さえ貯まらない若年貧困層には仕事もパイもめぐってきそうにない。

これまで自民党の経済政策を批判することが多かったが、それは財政政策の規模の小ささや、政策実施の遅れに対する批判であって、方向性そのものへの批判ではなかった。しかし、民主党を見ると、どうやら方向性そのものがすごく怪しい。困ったものだ。
posted by philnews at 15:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年09月03日

民主党補正予算全面停止へ

民主、補正予算を原則全面停止…未執行分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090903-00000522-yom-pol

民主党は3日、政権発足後の2009年度予算執行について、補正予算の一般会計総額13兆9256億円のうち、未執行分の予算の執行を原則として全面停止する方針を固めた。

民主党は2009年度予算執行について、5月に成立した補正予算の約14兆円のうち、未執行分を全面凍結する方針を固めたとのことだ。

これはまずい。

先月発表された日本のGDPは、ようやくプラスに転じ、不況からの脱出の兆しか?とさえ言われたが、もちろんこれは補正予算による底上げのおかげである。

政府支出は自動的にGDPに計上される上、政府支出は誰かの収入となり、そのお金がまた使われることによってGDPは拡大していく。だから、景気対策のための政府支出は額が重要なのであって、使途は重要ではない。

それを、民主党は、補正予算を全面凍結した上で、その余りを来年度予算へ回すといっている。これは、経済学的に見れば、景気対策として、全くダメだ。そもそも、14兆円の景気刺激策のための補正予算さえ、現在のGDPギャップ75兆円を埋めるためには少なすぎるのが問題だったくらいなのだから。

先ほどのエントリーで、民主党鳩山由紀夫代表に期待するという記事を書いたばかりだが、いきなり、こんな政策を打ち出すようじゃ先が思いやられる。民主党が政権の座にある限り、日本は不況から抜け出せないかもしれない。
posted by philnews at 13:52 | Comment(5) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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