スポンサードリンク
フィリピン英会話ネット
2009年09月27日

マニラ洪水 地域別被災者数(27日18時時点)



マニラ洪水 地域別被災者数(27日18時時点)

マニラ首都圏
マンダルヨン市 1,321家族 6,605人
マニラ市 940家族  4,700人
マリキナ市 136家族  636人
モンティンルパ市 923家族 4,615人
ナボタス市 26家族 135人
パラニャーケ市 450家族  2,250人
パッシグ市 919家族 4,595人
パテロス市 205家族 1,178人
ケソン市 280 家族 1,400人
タギグ市 1,535家族  7,675人

リージョンIII
バターン州 8家族 30人
ブラカン州 24,301 家族116,499人
パンパンガ州 10,645 家族 42,985人
ヌエバエシハ州 450家族 1,710人

リージョンIV
バタンガス州 3,802 家族 17,991人
ラグナ州 17,317家族  93,167人
リサール州 5,109家族  25,315人

リージョンV
南カマリネス州 1,146家族  5,730人

合計 69,513家族  337,216人

注1:被災者数は避難の必要な者の数
注2:マニラ首都圏については、避難所収容数

【出典】National Disaster Coordinating Council (NDCC)


さて、上がNDCC(国家災害調整委員会)が発表し、メディアで伝えられている被災者数だが、そもそも、被災者数を「避難の必要な者」に限定していること、および、マニラ首都圏については「避難所に収容された者」の人数しか計算していないので、伝えられている被災者数30万人という数字は驚くほど少なく見積もられているといえる。

また、先のエントリーでも述べたとおり、被害の最も大きい地域であるマリキナ市(人口46万人)の被災者数が636人に過ぎないことからもわかるとおり、被害の大きな地域ほど、被災者数が把握されていない。

そして何よりも、マニラで少し雨が降っただけでも洪水となることで有名なカラオカン市、マラボン町、そしてバネンズエラ市の3地域が、「被災者数30万人」という政府の発表資料には名前さえ含まれていないのだ。それなのに、報道では「カラオカン市の80-90%が水に沈んだ」という表現さえある。これら3地域の被災者数を合わせると、どれだけの人数になることだろうか?

このことから、これらの数字は目安としても、あまりにも小さく見積もられた数字であるということができる。
posted by philnews at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィリピン・マニラの洪水 9月27日20時更新

9月26日(土)にフィリピンへ上陸した台風16号(現地名:Ondoy)のもたらした豪雨により、マニラ首都圏全域(85%)が冠水するなど、歴史的大規模な被害が発生している。


9月27日午後6時発表分(国家災害調整委員会)

NDCC(国家災害調整委員会)では被害の大きかったマリキナ市、パッシグ市、ケソン市、リサール州カインタ町に前線本部を設置し、救援復興活動を行っている。

救援にあたっているのは国軍、国家警察、消防局、マニラ開発庁および各自治体である。これらの活動によりこれまでに5594人が救出された。

これまでに報告された被災者数は以下の通り

死者:73人
不明者:23人
負傷者:4人
被災者数:69,513 家族 / 337,216 人(注:避難の必要な者の数)
避難者数:11,967 家族 / 59,521人
避難所数:118箇所

ただし、これらは報告があった数に過ぎず、全体像は依然として明らかになっていない。例えば、今回最も被害が大きな地域であるマリキナ市については被災者数が636人しか報告されておらず、これはマニラ首都圏の中でも2番目に少ない報告数となっている。この原因は、被害が大きな地域ほど、被害状況が把握できていないことを示している。今後、被災者数は何倍にも膨れ上がることも予想される。

政府はルソン島を中心に7地域27州およびマニラ首都圏に非常事態宣言を発令した。また、それに合わせて商品の値上げを禁止する措置をとった。

27日午後6時現在で、マリキナ市、パッシグ市、リサール州カインタ町では水が引いていない地域が多く存在し、未だに屋根の上に一時避難したままの住民が多数存在する(すでに24時間以上経過)。

【出典】National Disaster Coordinating Council (NDCC)

追記:ところで、朝日新聞はどうしてしまったのだろう?一日経った27日の20時50分になって、初めてこの洪水についての記事を掲載したが、たった7行の記事を、それもバンコクから発信している。その上、記事中ではマニラの4分の一が冠水したと書いてあるが、現地の報道では8割が冠水したとある。4分の一が冠水したのは1日経って、水の引いた27日の話である。朝日新聞はどうしてしまったのだろう?

フィリピン、台風直撃で73人死亡 被災30万人か
posted by philnews at 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

台風16号で記録的豪雨 マニラ全域が洪水 フィリピン


9月26日に上陸した台風16号(現地名:Ondoy)はマニラ首都圏に豪雨をもたらした。雨量は降り始めからの6時間で341mm を記録、これは9月一月分の平均月間雨量391.7mmにも匹敵するものだった。これまでマニラで記録された豪雨は1967年6月の24時間で334mmだったので、今回の雨量は40年ぶりに、それを上回る記録的豪雨となった。

豪雨はマニラ各地に洪水をもたらした。特に、リサール州、マリキナ市、ケソン市、モンテルパ市などでの被害が報告されているが、今回の被害は、これらの地域に限られず、マニラ全域にわたる模様。

マニラの主要道路もことごとく冠水し、交通は麻痺した。また多くの地域で、停電、断水等が続出している。

26日、政府のレスキュー活動(国軍)は一部の地域を除いて出動できなかった。基地から災害エリアへと向かう交通手段が寸断されていたため、救援連絡を受けても出動できなかったとのことだ。アロヨ大統領はマニラ首都圏とルソン地域20州に緊急事態宣言を発令した。


筆者の家も一階部分が40cm浸水した。

浸水が始まったのが午前11時頃。

まず、念のために、1階にある電化製品のコンセントを抜き、一つずつ2階へ運び上げた。オーディオ関係のケーブルを外すのに手間取った。

その後、急激(15分くらいのうち)に水位が高くなり、プロパンガスのタンクがプカプカと浮かぶ。「危ないなー」と思いながら、タンクを高い位置へ移動。

12時頃、家の中は最高水位40cmに達した。

その後、雨が弱くなり、水も引いていったのだが、1時間ほどして再び雨が強くなった。今度は、ドアの隙間にビニール袋などを大量に詰めてシーリング。案外、これが役に立ち、水は浸入してきたがさっきほどではない。窓から覗くと、ドアの外は水位が30cmはある。この時点で、家の前の道路は激流となっている。

もう、できることはやったので、2階でテレビをつけながら、ネットで情報収集。まだ、ほとんど情報は発信されていない。それにしても、これだけの状況なのに、テレビではかまわずにABS-CBNはWowoweeを、GMAはEat Bulagaを放送している。どちらもお昼のエンターテインメント番組だ。これには、あきれたというよりも、怒りに近い感情を覚えた。

そして午後3時、停電。全ての情報から遮断され、何もすることなし。電池式のAMラジオと懐中電灯は必需品だとつくづく思う。


今日(27日)は筆者の住む地域は電気・ネットも復旧し、テレビ局も一転、朝から特別番組を組み、被災者への募金を呼びかけている。思うに昨日は、全ての道路が冠水し、テレビ局も移動手段がなかったのだろう(と好意的に解釈)。

台風16号での被害者は死者51人、不明者21人(27日11時時点)。ただし、まだ被害の全体像はつかめていない。

追記:その後の報道で降雨量は9時間で410.9mmと発表されました。例えば日本の平均年間雨量は1700mmですから、その4分の一の雨が9時間で降ったことになります。マニラ全域に410mm=41cmの水の層ができたということです。

【参考】(UPDATE 3) 'Ondoy' leaves dozens dead
    Too much rain too soon



posted by philnews at 13:42 | Comment(4) | TrackBack(2) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。