マニラ洪水 地域別被災者数(27日18時時点)
マニラ首都圏
マンダルヨン市 1,321家族 6,605人
マニラ市 940家族 4,700人
マリキナ市 136家族 636人
モンティンルパ市 923家族 4,615人
ナボタス市 26家族 135人
パラニャーケ市 450家族 2,250人
パッシグ市 919家族 4,595人
パテロス市 205家族 1,178人
ケソン市 280 家族 1,400人
タギグ市 1,535家族 7,675人
リージョンIII
バターン州 8家族 30人
ブラカン州 24,301 家族116,499人
パンパンガ州 10,645 家族 42,985人
ヌエバエシハ州 450家族 1,710人
リージョンIV
バタンガス州 3,802 家族 17,991人
ラグナ州 17,317家族 93,167人
リサール州 5,109家族 25,315人
リージョンV
南カマリネス州 1,146家族 5,730人
合計 69,513家族 337,216人
注1:被災者数は避難の必要な者の数
注2:マニラ首都圏については、避難所収容数
【出典】National Disaster Coordinating Council (NDCC)
さて、上がNDCC(国家災害調整委員会)が発表し、メディアで伝えられている被災者数だが、そもそも、被災者数を「避難の必要な者」に限定していること、および、マニラ首都圏については「避難所に収容された者」の人数しか計算していないので、伝えられている被災者数30万人という数字は驚くほど少なく見積もられているといえる。
また、先のエントリーでも述べたとおり、被害の最も大きい地域であるマリキナ市(人口46万人)の被災者数が636人に過ぎないことからもわかるとおり、被害の大きな地域ほど、被災者数が把握されていない。
そして何よりも、マニラで少し雨が降っただけでも洪水となることで有名なカラオカン市、マラボン町、そしてバネンズエラ市の3地域が、「被災者数30万人」という政府の発表資料には名前さえ含まれていないのだ。それなのに、報道では「カラオカン市の80-90%が水に沈んだ」という表現さえある。これら3地域の被災者数を合わせると、どれだけの人数になることだろうか?
このことから、これらの数字は目安としても、あまりにも小さく見積もられた数字であるということができる。