橋下知事が政府批判
橋下知事、与党批判ヒートアップ
どちらも大阪府橋下知事の政府与党批判についての産経新聞の記事なのだが、上の記事は最近(11月30日)のもので、下は7月13日のものだ。
橋下知事が政府批判「自公よりひどい」(11月30日)
大阪府の橋下徹知事は29日、フジテレビの報道番組「新報道2001」で、民主党のマニフェスト(政権公約)について「政策実現のため地方負担を強制的に求めており、許せない」と述べ、政府の姿勢を批判した。
橋下氏は、「子ども手当」や新型インフルエンザの予防接種などの地方負担に関し「地方側と何の協議もなく、一方的に負担を押しつけている」と指摘。同時に「子ども手当は月額2万6千円にこだわりすぎだ。お金を自由に使わせるのが『地域主権』の要だが、これでは自民、公明両党の政権よりひどい」と強調した。
橋下知事は現在の民主党について自民、公明両党の政権よりもひどいと一蹴。番組では「国民の誰もがマニフェスト実現のため借金を重ねろとは思っていない。民主党は、組合の支持を受けており、公務員の人件費に切り込む姿勢がない。自らの身を削る姿勢を示せば、マニフェストの修正に納得してもらえるのでないか」と民主党の政権運営を批判した。
しかし、民主党が政権をとる前の7月13日には
橋下知事、与党批判ヒートアップ
「民主党が、僕が言うところの『政権運営システム』について新たな案をどんどん出してきているのに、政権与党側からは全然出てこない」「政治の仕組みを変えるという魂のこもった大号令が必要。その象徴が地方分権、霞が関解体だ」
と当時の政権与党自民・公明両党を批判し、民主党を支持していた。さらに8月4日には民主党・小沢一郎と会談し以下のような感想を述べていた
橋下知事、小沢氏と初会談 地方分権で意気投合?
「すごい迫力を感じた。めざすゴールは一緒。民主の方が自民・公明より地方分権に積極的だ」
小沢一郎をべた褒めである。
こうした選挙前の橋下知事の発言や行動は、総選挙前の日本の多くの人たちの考えとも共鳴した「空気」だったし、橋下知事の発言自体が総選挙での民主党の大勝利と政権交代を実現させるのに一役買ったことは言うまでも無い。それが今や、手のひらを返したように民主党の政策批判を行うようになった。
民主党が与党となってからまだ3ヶ月しか経っていないが、すでに民主党による政権交代を願った人たちからさえ政府批判が噴出している。世論調査によれば鳩山政権の支持率は6割を超え高いらしいが、もう気づく人は気づいているのだろう。
【関連】鳩山政権成立後の株価推移

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20091129/1259455900より転載