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フィリピン英会話ネット
2010年12月03日

マニラでNHKが見れなくなる?

フィリピン・マニラ首都圏には大きなケーブルテレビ会社が2つあり、多くの家庭が利用している。

スカイケーブルとディスティニーケーブル


最大手はSkyCable(スカイケーブル)であり、これはフィリピン最大のテレビネットワークABS-CBNを抱えるロペス財閥傘下の企業である。全国に50万軒の契約世帯を持ち、最大で120チャンネルの番組を見ることができる。

一方、フィリピン第2位のCATV会社がGlobal Destiny Cable(グローバルディスティニーケーブル)であり、こちらも100チャンネル近くの番組を見ることができる。

2社の最大の違いは利用料金だろう。SkyCableは全チャンネルを見たければGoldプランの月額1000ペソ(約2000円:1ペソ=2円)に加え、Platinum料金でさらに350-800ペソを払う必要があり、かなり高くつくが、Global Destiny Cableは基本料金の月額500ペソ(約1000円)で全チャンネルが見れる。SkyCableもより安価な499ペソプランや280ペソプランを用意しているが、その場合、視れるチャンネル数が大幅に減るのであまりお得とは言えない。

例えば、海外でも見れるNHKの日本語放送であるNHK World Premiumを見たい場合、SkyCableならゴールドプランの月1000ペソを払うか、280ペソの最小プランにNHKの追加料金P250を足して530ペソを払うかの選択となるのに対し、Global Destiny Cableなら500ペソの基本料金でNHKを含めた全チャンネルが視聴が可能だったのだ。

ということで、フィリピン(マニラ)でNHKを見るならGlobal Destiny Cableがお得だった。が、これはすでに過去形である。

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Photo by Sage

NHKワールドプレミアム 配信停止


フィリピンのGlobal Destinyでご覧の皆様へ

いつもNHKワールド プレミアムをご覧いただき、誠にありがとうございます。

この度、Destiny Cableの長年にわたる契約不履行により、2011年1月4日をもって同社へのNHKワールド プレミアムの配信をやむなく停止することとなりました。

マニラ首都圏では、同社以外にもケーブルテレビ局SkyCableがNHKワールド プレミアムを配信しております。

以下、SkyCableの連絡先です。

SkyCable
TEL: +63-2-631-0000

お住まいの地域でSkyCableがご視聴いただけない方々は、弊社と直接ご契約いただくことで、NHKワールド プレミアムを有料でご覧いただくことが可能となる場合がございます。詳細につきましては、弊社のホームページ、「新規お申し込みのご案内 > 直接受信のご案内」をご覧ください。

Destiny Cableにてご覧になられている視聴者の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

ご不明な点がございましたら、弊社カスタマーセンターまでお問い合わせください。


なんと、Global Destiny CableへのNHKワールドプレミアムの配信が停止されてしまった。以前はWOWOWやBS1まで見れたらしいが、それも忽然と消えてしまったそうだ。そして今回のNHKの配信停止・・・・・

その理由が「Destiny Cableの長年にわたる契約不履行」ということだから、NHKを責めるわけにも行かない。フィリピンの最大の問題点は、このように有名企業でさえ平気で契約不履行・料金不払いなどをやってのけることである。これでは経済が発展しようもない。

信頼が成立していない市場


それにしても、これはフィリピン在住日本人にとっては相当な痛手だろう。コンドミニアム(マンション)のような集合住宅では、個人の判断ではケーブルテレビ会社を変えることさえできないこともあるからだ。つまり、NHKの日本語放送を見れなくなる日本人がかなり生まれることになる。

SkyCableのような大きな会社(例えばPLDTとかPALとかMeralcoとか)はシャア第一位に胡坐をかき殿様商売をするのが常なので、2番手の会社(BayanTelとかCebu Pacificとか)がサービス優先でシェアを拡大し、競争を促してくれることが消費者にとってはありがたい。しかし、デスティニー・ケーブルの場合、それを契約相手への料金不払いによりサービス料金を抑えてきたということになれば褒められたものではない。なおかつ、SkyCableにしてもDestiny Cableにしても、利用者レベルでは月々の利用料金さえ払わずに、分配器などを使って見ているフリーライダーが著しく多いことは言うまでもない。そのコストは真面目に料金を払っている利用者が負担していることになる。つまり、一言でいうと、フィリピンには日本でなら常識的に思われる市場における「信頼」が十分には成立しておらず、それが経済の発展を妨げていると言えるのではないだろうか?
posted by philnews at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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