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2009年06月14日

G8財務相会合

世界経済「最悪期脱す」との認識共有 G8財務相会合
 
「主要8カ国(G8)財務相会合が12日夜(日本時間13日未明)から当地で開かれた。世界経済 が最悪期を脱しつつあるとの認識を共有し、大規模な財政出動など経済危機対応からの「出口戦略」を議論。13日午後(日本時間同日夜)、共同声明を採択し て閉幕した。各国は景気回復に向け政策協調を進めていくことになる。」(asahi.com)

まるでもう、世界金融恐慌が終わったかのような書き方だ。

日本の財政出動なんて補正予算が成立したのはほんの2週間前、リーマンショック(2008年9月15日)から9ヶ月も経過している。経済危機の時には、より大規模なものを、より迅速に行うのが鉄則だ。にもかかわらず9ヶ月も無策だったものだから、すでに倒産してしまった企業が山のようにあり、失業率も上昇中だ。

これは、先日書いたとおりだが、最近の株高、原油高、商品価格の上昇を見て、経済が回復しつつある、インフレの兆しが見えると誤解しているのではないだろうか?商品価格の上昇は前回書いたとおり、金融緩和で投入されたマネーが実質投資に向かわず、商品市場に投機として回っていることを示しているに過ぎず、むしろ悪い兆候だ。

歴史を振り返れば1929年10月24日の「暗黒の木曜日」によって始まった世界恐慌がピークを迎えたのは1932年から33年にかけてだった。その間3年以上にわたり、アメリカ経済は下落を続けた。そこからニューディール政策(大規模公共事業の実施による財政政策)によって回復の兆しを見せたものの、政府が財政均衡政策へ転換するや、ふたたび危機的状況に陥った。

ここで与謝野財務・金融・経済財政担当相の発言を見ておきたい。

与謝野氏:米政権の経済政策に「全幅の信頼」−単独会見詳報(Bloomberg.com)

インフレターゲット:「インフレターゲット論というのはインフレの国がインフレを抑 制するためのターゲット。今言われているのはむしろ逆で、あた かもデフレを脱却するための目標のように言われているが、インフレというのは目指してできるものではない。一度インフレになる と制御は利かない、そういう危険性もあるので、われわれは、インフレターゲット論は取らない」

「インフレというのは目指してできるものではない。」

ならば、政府は日銀に国債を引き受けてもらって、ガンガン公共投資につぎ込むべきだ。なにしろ、インフレ(同時に金利上昇)というリスクがないというのだから。どんどんお金を刷って、どんどん公共投資ができる。なんと無税国家の実現だ。(普通は、こうした行為はインフレを誘発するため、禁じられている。但し、インフレを引き起こしたいときには逆に有効な手段だと考えられる。)

「一度インフレになると制御は利かない」

冒頭で「インフレターゲット論というのはインフレの国がインフレを抑制するためのターゲット。」って言っているのに。あれ?

デフレ懸念:「デフレスパイラルに陥らないように、デフレがもたらす失業率の増大、物価の下落、経済の収縮、われわれとしてはそういう状態、経済の底抜け状態を絶対に防ぐ、デフレというものは到来しないと確信しながら補正予算を作成した」

今の日本は失業率が5%台まで急増し、物価指数がマイナスの数値を示し、経済(GDP)が収縮している。これをデフレといわずして何をデフレと呼ぶのだろう?しかし、大臣は確信している「デフレというものは到来しない」と。

リーマンショックによる世界金融恐慌突入を「蜂に刺された程度」と認識し、デフレの只中で「デフレというものは到来しない」と考えている大臣の頭の中には、すでに、増税から念願の財政再建が浮かんでいるのかもしれない。

しかし、デフレの現実が国民を襲うのは、むしろ、これからだ。

「来年就職する大学生の採用をことしより「減らす」という企業の割合は、全体の20%近くに上り、大幅に増えていることが、厚生労働省の調査でわかりました。高校生の採用についても「減らす」企業が急増し、就職活動は厳しさを増す見通しです。」(NHK News)

バブル経済崩壊後、10年もの長きに渡った「人為的な不況」を、この国はまた繰り返そうとしているのかもしれない。

【参考】Economics Lovers Live“政策通”与謝野大臣をめぐる現実


posted by philnews at 00:00 | Comment(1) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
色々検索しておりまして、

未来予知で検索していたらここにたどり着きました。

とても興味深い記事を書かれていますね。

私の友人ですが、こちらも面白い記事を書いているので、是非遊びに来てくださいね。

http://blog.livedoor.jp/yume2323/

Posted by 小林 哲人 at 2009年06月14日 10:36
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