赤十字は「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」という7つの普遍的な原則(赤十字の基本原則)のもとに、世界最大のネットワークを持って活動する人道機関で、フィリピンの中でも最も大規模かつ組織的に災害緊急援助を行っている団体である。
今回の台風16号に対してもフィリピン赤十字社は、マニラ首都圏の特に被害の大きいリサール州、マンダルヨン市、バレンズエラ市、パッシグ市などで、行き場を失った人々 を救助するため、12艘のゴムボートに分乗した21の水害捜索・救助チームを派遣しており、24時間体制で活動している。また、32,000世帯を収容するための165カ所の避難所を立ち上げ、政府の補助機関として重要な役割を果たしている。
これまで日本赤十字はフィリピン赤十字からの支援要請を待ち、待機していたようだが、正式なGOサインが出たようだ。
詳細、救援金の寄付については日本赤十字社のサイトへどうぞ。
http://www.jrc.or.jp/kokusai/news/l4/Vcms4_00001289.html
また、先ほど紹介したAMDAでも募金を受け付けている。AMDAは相互扶助の精神に基づき、災害や紛争発生時、医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開している日本のNGOで、世界30ヵ国にある支部のネットワークを活かし、多国籍医師団を結成して緊急援助を実施している。
AMDAも医療・人道支援分野で実績のあるNGOだ。今回の台風16号による被災者支援についても、筆者の知るかぎり、日本の中で一番最初に支援活動を開始した。
AMDAの詳細、支援についてはこちらのサイトへどうぞ。
http://amda.or.jp/articlelist/n50.html

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現在サモアでの地震・津波のニュースが日本では速報されていますが、そういえばフィリピンの洪水で日本政府は支援をしたのだろうか、と思いネットで調べていたところこちらにたどり着きました。
近隣の国での災害にもかかわらず政府はほとんど無関心のようですね。
慣れない政権運営に四苦八苦しているからという見方もできます。しかし、中韓に対しては異常なまでに積極的にアプローチしている反面、フィリピンはじめ東南アジア諸国の方へはあまり視線を向けていない表れと言えるのかもしれません。
民主党を支持していないネットユーザの間ではずいぶん前から言われていたことですが、彼らの言うアジアはやはり中韓のことで、こういった出来事が結構浮き彫りにしてくれているような気がいたします。
コメントありがとうございます。
マニラの洪水対策については、長年、日本政府が力を入れてきていた分野で、これまで様々な事業が実施されてきました。今回は100年に一度の豪雨だったため、力が及ばなかったのかもしれませんが、それでもかなり被害が軽減された可能性はあります。これについては、今後、落ち着いた頃に専門家の人たちが調査する必要があると思います。
さて、今回の台風被害に対する日本政府の対応としては、どの国よりも早く2000万円分の援助物資の支援を決めました。これは立派だったと考えます。
ただ、あまりにも被害規模が大きく、これまで発表されているだけで、インフラおよび農業被害だけで100億円を超え、家屋や車などの個人的資産への被害も加えると、まだ計算ができない規模の被害が出たものと考えられます。
しかし、おっしゃるとおり、ほんの数日でメディアの関心も薄れてしまったようですし、そもそも、最初からマニラの災害は日本のメディアでは大きく伝えられていなかったようにも思います。
引き続き、政府、メディア、NGO、そして個人が関心を持ち続け、必要な支援をつづけていくことが大切だと思います。
コメントありがとうございます。
台風被災者支援への取り組み、ありがとうございます。フィリピンでは現在、すでに被災者数が250万人を超え、避難所に68万人、避難所外で35万人の計100万人が避難生活を続けています。愛労連さまと「伊勢湾台風50年実行委員会」さまからのご支援は被災者のために役立てられることでしょう。