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フィリピン英会話ネット
2009年10月18日

フィリピン台風17号 (Pepeng) 被害状況まとめ


台風16号(現地名:Ondoy)の上陸(9月26日)から1週間後、台風17号(現地名:Pepeng)は10月3日にフィリピンへ上陸し、一旦、南シナ海へ抜けたものの、台風18号に引きずられるように進路を変えフィリピンへ再上陸、北部ルソン地域を中心に甚大な被害を及ぼした。

この10月3日から10日までの1週間にわたってフィリピンに滞留した台風17号は、バギオに1856mmという記録的大豪雨をもたらした。これはバギオの10月の平均月間雨量462mmの4倍にあたる。


台風17号(Pepeng)被害状況 (10月18日発表)

死者438人
不明者51人
負傷者181人

被災者 807773家族 3801014人
被災地域 27州・402市町・5185バランガイ

【出典】National Disaster Coordinating Council (NDCC)

今回の台風17号では台風16号の死者数380人を超える犠牲者が出たが、これは主にコルディリェラ行政地域(CAR)のベンゲット州(バギオも領内に含まれる)で起きた地滑りによるものである。ベンゲットでの土砂崩れでは一度に288人が亡くなるという悲劇が起きた。

また、台風17号ではパンガシナン州、イロコス州、および中部ルソン地域での洪水被害が大きく、このうちパンガシナン州では州の8割が水没し、9日にはロサレス町の開店して1年足らずのSM Rosalesの一階部分が完全に水没し、従業員らが屋上に上がって助けを待つというショッキングな光景が中継された(SMはフィリピン最大のショッピング・モールグループ)。

この大洪水に関しては、降り続く豪雨だけでなく、アグノ川上流にある多目的ダム・サンロケダムによる緊急放水が被害を拡大させたとして周辺自治体および住民から非難が集中、14日、上院委員会はダム関係者および周辺自治体関係者を集めこの問題を追及した。(この問題については サンロケ多目的ダムプロジェクト に詳しくまとめられています)

また、洪水・土砂崩れによりマニラ-バギオ間の交通が寸断されたこと、野菜産地であるベンゲット州に大きな被害が出たことから、マニラでの野菜価格が軒並み4倍に跳ね上がり、庶民の暮らしを圧迫している。マニラでは台風16号の襲来以来、物価統制令が出されていたはずであるが、全く機能していない。

台風16号によるマニラの洪水被害について人災的側面があったことについては「マニラ大洪水 人災の可能性」で報告したが、今回の台風17号についても、直前の台風での経験が生かされなかったばかりか、またもや人災の可能性が出てきた。

今後、この問題については専門家による詳細な原因究明が行われることを切に願う。

【参考】
Rainfall in Baguio is 4 times its monthly average
Heavy flooding in Pangasinan as dam releases excess water
Dam managers called liars
サンロケダムの悲劇 ダムは洪水災害を拡大する
posted by philnews at 19:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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