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フィリピン英会話ネット
2009年10月25日

エストラーダ元大統領の再選問題



エストラーダ前大統領が2010年5月の大統領選挙に立候補することを正式に表明した。本ブログでは9月26日の記事「エストラーダ前大統領出馬 フィリピン大統領選挙」の中でエストラーダ前大統領が大統領選挙に立候補する意向を表明していることを伝えたが、今回はそれが正式表明されたことになる。

エストラーダ前大統領に出馬資格があるかどうかについての議論も存在しているが、まず、恩赦の法的効力は疑わしい。

「アロヨ大統領がエストラダ氏を恩赦するにあたっては選挙に出ないことが条件となったとされるが、法的に効力があるかどうかは議論がある。憲法は「大統領はいかなる場合も再選されることがない」と定めるが、エストラダ氏は「適用されるのは現職の大統領だけ」と主張している。」(Asahi.com)

また、憲法における再選禁止の規定については、エストラーダ氏は明確に出馬資格を有している。再選禁止規定は以下

THE 1987 CONSTITUTION OF THE REPUBLIC OF THE PHILIPPINES
ARTICLE VII EXECUTIVE DEPARTMENT
Section 4

The President shall not be eligible for any re-election. No person who has succeeded as President and has served as such for more than four years shall be qualified for election to the same office at any time.
(大統領はいかなる再選も認められない。また大統領として4年以上務めた人物は同じ役職の選挙に立候補することはできない。「フィリピン共和国憲法・第7条・第4項」)

エストラーダ前大統領の在任期間は1998年6月30日 - 2001年1月20日だったから、約2年半しか在任していない。つまり、4年に満たないため再選禁止事項に抵触しない。

ただし、これらについての法解釈はフィリピンの選挙管理委員会と最高裁判所が「恣意的に」行うので、今後、憲法の規定とは「関係なく」エストラーダ前大統領の出馬資格が剥奪される可能性はある。
posted by philnews at 10:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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