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フィリピン英会話ネット
2009年10月28日

フィリピン大統領選挙混迷中 エスクデロ上院議員の離党宣言

2010年5月に予定されたフィリピン大統領選挙については、10月15日に発表されたSWS(ソーシャル・ウェザー・ステーション)実施による世論調査で、第1位に60%の高支持率を獲得したベニグノ・ノイノイ・アキノ上院議員(Benigno “Noynoy” Aquino III)、2位に37%でマニュエル・ビラール上院議員(Manuel “Manny” Villar)、3位に18%でエストラーダ前大統領(Joseph “Erap” Estrada)、そして4位に15%でフランシス・チズ・エスクデロ上院議員(Francis “Chiz” Escudero)が並んでいる。与党候補であるギルバート・テオドロ国防長官(Gilberto Teodoro Jr.)はわずか4%の支持率で7位と低調。

そうした中、野党ナショナリスト・ピープルズ・コアリション(Nationalist People's Coalition :NPC)から大統領候補として立候補を予定していたフランシス・エスクデロ上院議員(Francis "Chiz" Escudero)が、突然、離党宣言を行った。

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離党宣言を行うエスクデロ上院議員

この離党宣言は事前にほとんどの政党関係者に知らされることなく行われたもので、立候補宣言をすると思われていた記者会見の席での突然の離党宣言に、関係者は動揺している。

エスクデロ上院議員は、離党の理由として1.大統領候補者はいかなるグループにも属するべきでない、2.大統領になろうとするものの手足は縛られるべきななく、目は隠されるべきでない、3.どこにも属さないことにより、選挙にたいする自分の役割の自主判断が可能となるの3つを挙げた。

今後、エスクデロ上院議員が単独で立候補するのか、また、NPCは大統領候補として別の候補を擁立するのかについては不明。

野党NPCはエストラーダ大統領時代の政権与党であり、アロヨ政権では党内がアロヨ支持派とアロヨ反対派の2つに分裂するなど、統制のとれない状態にある。NPCにはエスクデロ上院議員の他に、テレビキャスター出身で人気のあるローレン・レガルダ上院議員も所属しており、来年の大統領選挙では副大統領候補となっていた。

また、NPCはコファンコ財閥のサンミゲル・コーポレーション会長であるエドゥアルド・コファンコ氏(Eduardo Murphy Cojuangco, Jr.)が代表をつとめる党であり、エスクデロ上院議員はその影響力から逃れたかったとの見方も有力である。

現在の大統領選挙では最有力候補である自由党のベニグノ・ノイノイ・アキノ上院議員、政権与党のテオドロ国防長官ともにコファンコ家出身であることから、実質、コファンコ財閥関係者が候補者の大半を占めるという不思議な状態にある。

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フランシス・チズ・エスクデロ上院議員(Francis “Chiz” Escudero)

エスクデロ上院議員は1969年生まれの40歳。元農業省長官サルバドール・エスクデロIII(Salvador Escudero III)の息子で、フィリピン大学政治学部を卒業、法学部に進学した後、アメリカジョージタウン大学の法学部大学院で修士を取得。弁護士資格も持つエリートである。学生時代からフラタニティなどで活躍し、カリスマ的存在として知られている。1998年、28歳の若さにしてソルソゴン州から下院議員に当選、2007年の中間選挙では得票数2位で上院議員に当選した。

【参考】Escudero quits NPC, no 2010 poll bid yet
Aquino tops SWS poll; Villar 2nd, Estrada 3rd, Escudero 4th


posted by philnews at 22:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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