大統領選挙 世論調査
ベニグノ・アキノ上院議員(Benigno Aquino III) 37%
マニュエル・ビリヤールJr上院議員 (Manuel Villar Jr.)29%
ジョセフ・エストラーダ元大統領 (Joseph Estrada )17%
ギルバート・テオドロJr前国防相 (Gilberto Teodoro, Jr.)8%
1月まで順調に支持率を上げてきたビリヤール候補だが、ここ数ヶ月は下落に転じる一方、アキノ候補の支持率は下落傾向も止まり、安定した支持を持続している。ビリヤール候補の支持率低下の原因は前回もお伝えしたように情報源のはっきりしないブラック・プロパガンダによるものだが、その中でも最も効果的だったのが「ビリヤール候補はアロヨ政権の隠れた後継者である」というものだった。
そもそもが、アロヨ政権の正当後継者として指名された与党Lakas-Kampi-Christian Muslim Democrats (CMD)のテオドロ候補は選挙戦序盤から1桁台の支持率に留まり、支持率第3位のエストラーダ候補にさえ差を空けられていたが、ここへきて「アロヨ大統領の本当の後継者はビリヤール候補」という一言がビリヤール陣営を襲った。一方で、与党の党首を選挙戦の最中に辞任し、相対的にアロヨ大統領の影響力から遠ざかったと見られるテオロド候補の支持率がかすかにではあるが上昇していることも確認できる。

Villar gains slightly in poll; Aquino still up
アロヨ大統領 支持率史上最低
しかし「アロヨ大統領の後継者である」「アロヨ大領領から支持されている」という噂が立つだけで支持率を大幅に下げるというのも物凄いが、これを裏付ける世論調査がある。
SWSが4月12日に発表した世論調査で、アロヨ大統領の支持率は16%、不支持率は69%となり、支持率から不支持率を引いた真の支持率は-53%と、過去最大となった。
これをアキノ政権以降の歴代大統領の真の支持率と比較すると、アキノ、ラモス、エストラーダとどの政権の支持率もマイナスに転落したことはないことから、圧倒的な差を付けてアロヨ大統領の不人気振りが示されたことになる。
フィリピン歴代政権支持率

アロヨ政権は2001年のEDSA2でエストラーダ大統領を退陣させて成立したが、そのときでさえ史上最低の支持率であった。その後、アロヨ大統領は不正選挙と噂された2004年の大統領選挙で再選されたものの、選挙直後を除いて真の支持率がプラスとなったことが一度もないという稀に見る不人気な政権だった。
Social Weather Station

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