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フィリピン英会話ネット
2009年11月12日

フィリピンへの世界経済危機の影響は限定的‐ADBレポート

アジア開発銀行(ADB)は “How has Asia fared in the global crisis? A tale of three countries: Republic of Korea, Philippines, and Thailand.”(アジアは世界危機にどう対応したか?3カ国の話:韓国、フィリピン、タイ)と題するレポートを発表した。

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photo by counting chest bullets


レポートは、世界経済危機のフィリピン経済および雇用へのインパクトは比較的小さかったと結論づけた。

その要因として、世界経済危機により、輸出産業である製造業部門を中心に100万人近くの失業が発生したものの、パートタイム労働が240万人創出されたこと、同時に、BPO(business process outsourcing :外注産業)部門が発展を続け、雇用の減少を軽減したこと、そして、アロヨ政権により実施された雇用緊急対策としての「包括的生計および緊急雇用プログラム」(Comprehensive Livelihood and Emergency Employment Program :CLEEP)が半年間で20万人以上の雇用を生み出したことなどを挙げている。

特に、BPO部門では世界経済危機による各国のコスト削減努力が逆に、フィリピンへの外注を増加させたことがプラスに働いたようだ。

フィリピンでは近年BPO産業が経済成長を主導している。BPO産業とはコールセンターを中心に、コンピューター・ソフトの開発、アニメの動画作成、企業の会計業務の引き受けなどによって構成される、高速通信技術の発達によって可能となった新しい産業部門のことで、2006年には120の企業が20億ドルの収益と20万人の雇用を創出し、2008年には企業数が400に増加するなど年率数十%のペースで成長を続け、フィリピン経済を牽引している。これにはフィリピン人が英語を標準語として話せることが大きく貢献している。

レポートはフィリピン政府による緊急雇用対策を失業率の低下に貢献したものとして評価する一方、それが短期的対策に過ぎず、長期的な経済成長と生産性の向上に役立つものでなければ、効果も長続きしないことを警告している。レポートが示したように、世界経済危機のフィリピン経済への影響は他国と比べて限定的であったのが事実としても、GDP成長率や輸出・輸入総額は確実に減少しており、フィリピンは、今後も長期的視点に立った経済成長戦略が必要だろう。

【参考】950,000 RP jobs lost due to global crisis―ADB

Asian Development Bank
posted by philnews at 19:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年11月11日

マニラの石油危機

マニラを中心に、ここ数日ガソリンやディーゼル燃料の販売を中止するガソリンスタンドが続出している。これは、国内大手の石油会社が石油の輸入を停止しているためだ。

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photo by counting chest bullets

アロヨ大統領は10月23日、大統領令839号でルソン地域の燃料価格を10月15日の水準で凍結する命令を発令した。これは台風16号と17号の災害に対する非常事態宣言と価格統制令に付随するもので、被害地域での燃料価格高騰を抑制することを目的としている。

しかし、石油価格は国際市場で決まることから、石油販売各社はこの大統領令に従う限り、石油の国際価格とフィリピンで凍結された市場価格の差額分の損失を生む可能性がある。そこで、石油の輸入販売を停止することにより、政府への抗議の姿勢を示しているのが今回のマニラでの燃料不足の原因だ。

これに対し、政府の中からは、石油会社の施設を接収して、政府が独自に石油の輸入販売を行うべきだとの意見や、国有の石油会社であるフィリピン国家石油会社(Philippine National Oil Co)が不足分を輸入・販売すべきだとの意見もでているが、最も影響を受けるのはマニラのジプニードライバーなどだろう。ディーゼル燃料の販売がストップすれば、ジプニーの営業はできない。運転手は日銭で生活しているから、一日営業ができないだけで生活が直撃される。また、燃料販売の停止が長引けば、一般の流通にも大きな影響がでる。フィリピン各地からの流通がストップすれば、マニラは一気に食料不足に陥り、大混乱が起こることは避けられない。

今回の石油価格統制令について言えば、政府が石油販売会社に価格統制を義務付ける一方で、国際価格との差額分を補填するなどの措置が一切ないことが問題だろう。私企業は損失を生んでまで輸入・販売を続けることはできないからだ。

現在、政府は台風被害地域への非常事態宣言とそれに伴う価格統制令を継続する必要があるかどうかを検討している。


【参考】Take over oil industry, senators urge Arroyo
タグ:フィリピン
posted by philnews at 18:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年09月25日

G20デモの2000人が暴徒化

ピッツバーグで行われるG20に反対するデモに2000人が集まり暴徒化した。
ピッツバーグG20デモに2000人、逮捕者は15人

20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の会場となっている米ピッツバーグで24日、G20に抗議する約2000人がデモに参加したが、商店の窓ガラスを割るなど一部が暴徒化した。

バンダナやゴーグルなどを身に着けたデモ参加者は、「資本主義に希望はない」などと書かれた看板を高く掲げて抗議した。

警察はデモ隊に向って1時間ほど拡声器などを通じ、解散するよう呼びかけた後、催涙ガスなどを使用する可能性を警告。デモ隊は警察によって別々の通りに分散させられたが、G20会場から約1.6キロ離れた場所で衝突が起きた。

デモ隊が瓶や石などを投げたため、警察は催涙ガスなどを使用した。警察当局の発表によると、深夜までに15人が逮捕された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090925-00000519-reu-int

ピッツバーグで行われるG20に反対するデモに2000人が集まり暴徒化したというニュースだ。

いつもながらの反グローバリゼーションを訴えるデモである。反グローバリゼーション派はたいがいの主張が支離滅裂だ。

例えば、グローバリゼーションによって途上国がますます貧しくなったという主張があるが、そもそも、中国、インドという最貧国が、いまや世界の中心の仲間入りするほどに発展したのはグローバリゼーションによるものだ。

フィリピンだって、90年代の経済成長は外国企業(主に日本)の進出によるIT関連機器の生産によってもたらされたし、2000年以降の発展はアメリカのコールセンターの進出によるところが大きい。もちろん、国の人口の1割が出稼ぎ労働で稼いでいるわけだから、この国がグローバリゼーションから受けている恩恵は大きい。

日本にいて、PCの前に座り、海外からネットで好きな商品を購入できるのも、ITとともに、グローバリゼーションのおかげだ。中国から安い製品が輸入されるようになり、先進国の労働者が失業したか?と言えば、逆に、中国への輸出も増加している。むしろ先進国の失業は、その国の経済政策がもたらしたものだろう。

まあ、一つ一つのことについては念入りに検討する必要はあるにしても、記事にあるように「資本主義に希望はない」と短略したことを主張するのが反グローバリゼーション派なんだから、その論理がどれほどデタラメかはわかるってものだ。

ちなみに、今、フィリピンから日本製品をネットで購入しようと思っても、なかなか海外発送してくれるショップはない。また、日本人がフィリピンやアメリカの銀行口座を持とうと思っても、そう簡単には開設できない。また、日本からの発送物をEMSでフィリピンへ送っても、税関で止められ、わけのわからない(法律で定められた以上の)関税を払わされることも多い。

どこがグローバリゼーションなんだか。

必要なのは、グローバリゼーションに反対することではなくて、むしろ、グローバリゼーションを個人のレベルまで推し進めることだろう。
posted by philnews at 16:05 | Comment(4) | TrackBack(1) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年09月22日

フィリピンのジェットコースターが事故(スター・シティ)

フィリピンの遊園地としてはラグナ州サンタロサにあるエンチャンテッド・キングダム(Enchanted Kingdom)とマニラ首都圏・パサイ市にあるスター・シティ(Star City)が有名だ。エンチャンテッド・キングダムは17ヘクタールの広大な敷地を持つ本格的な遊園地だが、スター・シティはマニラにあるだけあって、小さな敷地の中に多くのアミューズメントを詰め込んだ、手軽に出かけられるスポットだと言える。

そのスターシティで事故のニュース。

9月20日、フィリピン、マニラ首都圏パサイ市にある遊園地スターシティ(Star City)で、ジェットコースターが停止する事故があった。乗客は全員無事だった。事故を起こしたのはサイクロン・ループ(Zyklon Loop)と呼ばれる12人乗りのジェットコースターで、乗客を乗せたまま頂上付近で停止、乗客が救出されるまで2時間かかったとのことだ。ジェットコースターが停止した理由は、乗客が落としたバッグが車輪に挟まったのが原因と考えられており、スターシティの担当者は「ジェットコースターは整備されており、安全である」と語った。

スターシティでは今年2月、スター・フライヤー(Star Flyer)と呼ばれる立ち乗り式のローラーコースターから乗客が転落 死する事故が起きており、今回の事故についても警察が検証を進めている。フィリピンではこの他にも2004年と2007年に遊園地エンチャンテッド・キングダム(Enchanted Kingdom)の絶叫マシーン スペース・シャトル(Space Shuttle)が停止し、25人の乗客が救出される事故がおきている。


フィリピンではエンチャンテッド・キングダムとスター・シティの他にも、フィエスタ(Fiesta)と呼ばれる地域のお祭りで、移動式遊園地が開かれ、観覧車やジェットコースターを含めたライドが運転されている。整備状態はフィリピン流なので、フィリピンの絶叫マシーンに乗ることは本当の命がけ、何が起きても自己責任なのかもしれない。

【参考】Star City rollercoaster stalls, passengers safe
タグ:フィリピン
posted by philnews at 10:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年08月31日

Wowowee

ニュース系ブログは総選挙の話題が多いと思うので、ここであえてフィリピンネタを。

最近、Wowoweeにウィリーが出ていない。

Non Stop Wowowee Christmas
ウィリー(Willie Revillame)

Wowowee(ワーワーウィー)とはフィリピン最大のテレビネットワークABS-CBNが放送している、フィリピンで一番人気のあるお昼のバラエティー番組で、ウィリー(Willie Revillame)はそのメイン司会者だ。

実はこれ、アキノ大統領の葬 儀に絡んでの出来事である。

アキノ大統領の棺がGreenhillsからマニラ大聖堂に移された日(8月3日)、ABS-CBNはいつもと変わらず、お昼の”エンターテイメント・ショー” であるWowoweeを放送していた。ただ、大統領の葬 儀は国民的なものでもあり、視聴者の関心も高いことから、サブ画面で葬 列の中継映像を流し続けていたのだ。

しかし、番組の途中、司会者ウィリーは「悲しい映像を見ながら、ここのみんなだけ楽しむことなんてできない。これはエンターテイメント・ショウだから、みんなで楽しむための番組なんだ。大変申し訳ないが、サブ画面を無くしてくれないか?自分も悲しい気持ちのまま、みんなを楽しませるなんてできないんだ」と発言し、それに合わせてサブ画面が消えた。

これに対し、フィリピン・ジャーナリスト協会がウィリーの発言と行動を不謹慎なものであるとして抗議、後日、ウィリーは「発言はアキノ大統領および、その家族の名誉を傷つける意図はなかった」と釈明すると同時に、もし自分の行動が誤りであったなら、司会者を降板すると宣言した。

その後、ウィリーは無期限謹慎処分を与えられ、今後、Wowoweeに復帰するかどうかは現段階では不確定である。なお、ウィリーはフィリピンで最も人気のある司会者だが、同じく、人気司会者であり、アキノ大統領の娘であるクリス・アキノ(Cris Aquino)は、アキノ大統領が危篤に陥った後「自分が常に耐えられないほど悲しい気持ちのときに、人々を楽しませることなどできない」ことを理由に、持ち番組を一時降板をしていた。

番組を放送するABS-CBNは「ウィリーの行動はフィリピンの放送コードを逸脱したものではない」としてウィリーを支持することを表明したものの、政府機関であるMTRCB(Movie and Television Review and Classification Board:映画・テレビ審議委員会)はウィリーの行動は「死 者への冒 涜」を禁じた放送倫理規定第3条C項に違反する疑いがあるとして、審議に入った。

問題とされた8月3日のWowoweeでのウィリーの発言
posted by philnews at 20:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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