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フィリピン英会話ネット
2009年06月20日

アロヨ大統領

アロヨ大統領が訪日し、麻生首相らと会見した。

アロヨ大統領は2001年のピープルズ・パワー2で、エストラーダ前大統領を引き摺り下ろすことにより成立した大統領だが、その後、すこぶる評判が悪い。2004年の大統領選挙では、収監されていたエストラーダの代わりに出馬した人気俳優のフェルナンド・ポー・ジュニア(FPJ)に本当は負けていたにもかかわらず、票数を操作することにより勝利したと信じられている。

また、エストラーダが政権を追われたのは汚職が原因だったが、アロヨ大統領もそれに劣らぬほどの汚職に手を染めていると言われている。その上、アロヨ政権成立後に逮捕・裁判を経ることなく殺害された活動家の数はあの、独裁政権で有名なマルコス時代に匹敵するとも見られている。

これまでも反アロヨ派による弾劾活動は数度に渡って行われてきたものの、アロヨ政権はびくともしない。それは、国軍を掌握しているからだ。1986年のピープルズパワーも、2001年のピープルズパワー2も、いくら民衆の力に見せかけようとも、最終的には「どちらが国軍を握ったか?」の一点で勝負がついた。

フィリピンは今、来年(2010年)に予定された選挙に向けて激しく動きだしている。今度の選挙では公正な選挙が行われ、正しい大統領が選ばれることを願う。

【参考】
フィリピンの政治的殺害

巨額汚職疑惑続くフィリピンで「汚職摘発連合」結成 ピープル・パワー新展開に期待
posted by philnews at 14:45 | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年06月08日

フィリピン 新型インフルエンザ 速報

フィリピンで新たに13人の患者が新型インフルエンザと確定した。これでフィリピン全土の患者数は46人となった。

新たな患者のうち、4人がデラサール大学の学生であり、この中には新たに日本人男子留学生が一人含まれる。これら4人の新規患者と先日報道された日本人留学生患者の間に接触があったかどうかは調査中である。

保健省長官は「国内で新型インフルエンザは増加しているものの、大流行ではない」と発言した。また「国内へのウイルスの侵入防止よりも、国内での拡大防止へと戦略を変えるべき時が来た」と語った。

フィリピンでは5月1日からこれまで感染が疑われる541人が受診し、397人は陰性、46人が陽性と判明し、98人が検査中である。

出典:
"5 more students test positive for AH1N1―DOH"
Breaking News, INQUIRER.net
First Posted 16:43:00 06/08/2009
posted by philnews at 00:00 | Comment(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年06月03日

原油価格の推移


昨日のつづき

フィリピンの場合、原油価格の高騰で一番影響を受けるのはタクシーの運転手だ。

フィリピンではタクシーは運転手が所有者から一日幾らで借りるという形をとっている。これをバウンダリー・システムと呼ぶが、これは車を1000台所有する大きなタクシー会社でも、数台しか所有しない個人経営でも同じだ。

運転手は売り上げから、まず、一日(24時間)の借り賃を支払わなくてはならない。そして、燃料代も運転手持ちだ。

一日の売り上げ(運賃の合計額)がだいたいP3000あったとして、そこから借り賃をP1200-1400払う(金額は固定、会社によって異なる)。残りはP1800−1600あるが、さらにここから燃料代を引く。その残りが運転手の取り分となるのだ。

燃料代がP800で済めば手元にはP1000−800残るが、燃料代にP1500かかれば手元にはP300−100しか残らない。

24時間制の場合、1日働いて1日休むというサイクルだから、実質2日分の稼ぎを得る必要がある。現在のマニラの最低賃金はP400なので、一日運転したらP800は欲しいところだ。しかし、燃料価格が高騰していた昨年などは、一日運転してP300しか手元に残らないという状況が生まれていた。

タクシー料金は陸運統制委員会(LTFRB)が決定しているので、その間、タクシー料金を値上げすれば、運転手は助かるはずだったのだが、結局、値上げは行われなかった。

昨年までの原油価格の高騰のつけは、乗客にも、タクシー会社にも及ぶことなく、運転手が一手に引き受けていたことになる。

注:P1(ペソ)は約2円。
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2009年05月29日

フィリピンの鹿



フィリピンで世界でも珍しい鹿の生息が確認されたというニュース。

田舎へ行くと、ヤギや牛、水牛、犬、猫、鶏や七面鳥が放し飼いにされているから、動物は沢山いるなあという気はしたけれど、野生動物はそれほど見かけない。まあ、自分が山や森の中へまで入っていかないからに過ぎないが。

でも、少し森へ分け入れば、地域(島)によってはメガネザルとか、フィリピン鷲とか、ニシキヘビとか、オオトカゲ、結構めずらしいものも生息しているのだ。

ただ、フィリピンの山は伐採が進み、原生林はあまり残されていない。なおかつ、伐採したあと植林しない国だから、禿山か、ココナツ林に切り替わっていることが多い。

そうした意味では、やっと見つかったこの希少種の鹿も、生息地がほとんどなくなっているのだろう。

ちなみに、フィリピンにはコブラやサソリ、タランチュラなんかも生息してるから、森に立ち入るには勇気がいるかもしれない。
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バクラ



4月22日の記事 ミスアース2009で、フィリピンではバクラのコンテストも人気があると書いたが、その記事を見つけた。

フィリピンにはいわゆるゲイが多い。これは社会として普通のこととして受容されているために、肉体的な性と精神的な性が一致しない人が、ごく普通にゲイとしてカミングアウトしているのが理由だろう。そもそも、カミングアウトするまでもなく、小学生くらいから親が「この子はバクラ(ゲイ)だから」と言って女として育てるのだ。

バクラに対する社会の差別もそれほど強くない。外見を女性のようにしている上の記事にあるようなバクラもいれば、外見は男だが、話し方ですぐにゲイだとわかる人もいる。それでも、特に差別されるということもなく、まるでその人の個性として受け入れられているようだ。

bakla.jpg
バクラ

ちなみに、バクラのうち多くが美容師やデザイナー、メーキャップ・アーティストなど芸術(アート)の方面で働いているようだ。だから、散髪屋さんへ行くと、ほとんどの場合はバクラに髪を切ってもらうことになる。

男も、女も、ゲイも、それぞれが性別によって差別されることもなく、あるがままに暮らせる社会なのかもしれない。
タグ:バクラ
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