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2011年12月23日

フィリピン・ミンダナオ島を襲った台風21号(最新情報)

2011年12月16日深夜から17日未明にかけてフィリピン・ミンダナオ島北部を中心に襲った台風21号(現地名:Sendong センドン、国際名:Washi ワシ)の被害について、これまでに明らかになったことは以下の通り

被災地域 13州 8市・52町 766バランガイ
被災者数 102899家族 674472人
避難者数 62070家族 327590人

死者 1080人
負傷者 1979人
不明者 1079人(未確認)
救出された者 442人


死者 1080人のうち、カガヤンデオロ市(Cagayan de Oro)674人、イリガン市(Iligan)312人となっていることからも、今回の台風被害はこの2つの地域に特に集中していることがわかる。これらは先日報告したとおり、降り注いだ雨(180mm/24時間)が主要河川に沿って鉄砲水となって押し寄せた結果である。

不明者数については昨日発表の51人から突然1000人以上の増加となっているが、これは上記2市から報告された数字を足したものであり、当局もこの数字の正しさについては未確認の状態であるとのことだ。

なおこの台風ではミンダナオ島の他に中部ビサヤ地域、特にネグロスオリエンタル州での被害も107バランガイで12069家族、60345人が被災するという大きな被害が出ており、10の避難所に約5万人が避難している。

また、ミンダナオ島南部に位置するダバオ市付近では被害は報告されていない。

【出典】NDRRMC Report No.16 (pdfファイル)
    http://www.ndrrmc.gov.ph/
posted by philnews at 19:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2011年12月19日

フィリピン・ミンダナオ島を襲った台風21号

フィリピン・ミンダナオ島を襲った台風21号



「洪水警報の不在、満潮、暗闇、そして正常性バイアスが今回、ミンダナオ北部を襲った台風21号の被害拡大をもたらした。それに加え、違法伐採、急速な都市化と鉱山開発が致命的な結果をもたらした。」

台風21号(Sendong)


2011年12月16日〜17日にかけてフィリピン・ミンダナオ島を横断した台風21号(現地名Sendong:センドン)では日曜日(12月18日)の時点ですでに犠牲者711人、不明者数百人の被害をもたらしている。

「住民の就寝中にミンダナオの一ヶ月間の降水量を超える雨が数時間のうちに降った。あたりに広がるパイナップル・プランテーションは水を吸収せず、満潮のため、水路へ流れることもなかった」フィリピン赤十字の事務局長は語った。

カガヤンデオロだけで474人、イリガンで214人、ブキノドンで15人、コンポステラバレーで5人、北サンボアンガで3人の死亡が確認されており、不明者の数もまだ数百にのぼる。

政府と赤十字は食料、衣料、住居の救援を要請している。大統領も火曜日には現地入りする予定だ。

森林伐採と都市化


大統領環境顧問は「北ラナオ州とブキノドン州の主要河川流域の森林伐採が事態を悪化させた」と語る。山が保水力を失い、水が一気に低地へと流れ込んだと考えられる。同じく、周辺地域の違法および小規模鉱山開発が同様な悪影響を与えたであろう。

また、両地域の地理的形状が洪水被害をもたらした。同様に両地域の急速な都市化が地域の保水力を減退させてきた。

さらに、気象関係者が台風がミンダナオに上陸すると思っていなかったことも防災対策を遅らせた。通常、この地域の台風はミンダナオ島から中部ビサヤ地域へと北上するのが普通であるため、カガヤン川には十分な警報システムが備えられていなかった。

オンドイよりも少ない降雨量


北部ミンダナオ地域にはこの時期、雨が降るものの、今回のような雨量は経験したことがない。フィリピン気象庁(Pagasa)によると、マニラ首都圏の80%を冠水させた2009年の台風オンドイは、6時間で300mmという降雨量を記録したが、今回の台風センドンは24時間で180mmというものだった。

国家災害リスク軽減・管理委員会(NDRRMC)は地域住民は台風センドンによる異常降雨の警報は受けていないことを明らかにした。気象庁は台風の進路を正確に予測したものの、住民へ警報は届かなかった。

災害リスク軽減委員会の地方委員会はこれほどの被害が出ることを予測できなかった。この地域ではこれだけ大きな台風が襲来することはなかったため、適切な準備をすることができなかった。

生存者


イリガン市では被災から30時間が経過した後、8マイル離れた沿岸で10人の生存者が救出された。自治体では漁民のボランティアを募り、沿岸の捜索にあたっている。いまだに447人が行方不明である。

水不足


カガヤンデオロでは飲料水が不足している。地域の供給水量は20%にまで減少したため、住民の飲料水を賄えない。市保健所は住民に水を煮沸したうえで飲むことを推奨している。市では住民が水の配給場所に列をつくり、消防団が水を配っている。

社会福祉省は飲料水をマニラから発送し、マニラ水道局は水を積んだタンカーを出航させた。
また、イリガン市では避難所での飲料水も不足している。

(Inquirer誌Deadly mix for disaster 2011年12月19日 要約)



【出典】Deadly mix for disaster
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2010年07月14日

フィリピンに台風2号 上陸中



台風2号(アジア名:コンソン、現地名:バシャン)がフィリピンに勢力を強めつつ上陸中。家の外でも台風特有の強風が吹き、木々をしならせ始めた。

気象庁(Pagasa)によると台風は13日深夜から14日早朝にかけてルソン島中央部に上陸し、14日午後にはシナ海へ抜けていくことが予想されている。

basyang.jpg
台風2号 予想進路

台風警報の発令された地域は以下のとおり(フィリピンでは台風警報をシグナルNo.1からNo.4(最大)の4段階に分けている。各警報レベルの詳細はココに詳しい)

シグナルNo.3
オーロラ州(Aurora)、ケソン州北部( Northern Quezon)、ポリリオ島( Polilio Island )および北カマリネス州( Camarines Norte )

シグナルNo.2
イサベラ州(Isabela),ヌエバ・ビスカヤ州( Nueva Viscaya)、ヌエバ・エシハ州( Nueva Ecija)、キリノ州( Quirino)、ブラカン州( Bulacan)、リサール州(Rizal)、ラグナ州(Laguna)、ケソン州南部(Southern Quezon)、マリンドゥケ州(Marinduque)、南カマリネス州(Camarines Sur)およびカタンドゥアネス州 (Catanduanes)

シグナルNo.1
カガヤン州( Cagayan)、カリンガ州( Kalinga)、マウンテン州(Mt. Province)、南イロコス州(Ilocos sur)、ラ・ウニオン州(La Union)、ベンゲット州(Benguet)、イフガオ州(Ifugao)、パンガシナン州(Pangasinan)、タルラック州( Tarlac)、サンバレス州( Zambales)、パンパンガ州(Pampanga)、バターン州(Bataan)、カビテ州( Cavite)、バタンガス州(Batangas)、アルバイ州(Albay )およびメトロ・マニラ全域

台風の通過する地域および南側にあたる地域は強い雨が予想される。低地および崖の側に居住する住民は、洪水と崖崩れに備えることが推奨され、また海岸付近の住民は高波に注意する必要がある。

今回の台風は、現時点では大型台風ではないものの、昨年、メトロマニラを襲い歴史的な被害をもたらした台風16号(現地名:Ondoy)も日本の新聞では「熱帯低気圧」と表現されるものだった。昨年は、台風16号とその直後の17号の2つだけで1000人以上の犠牲者を出し、930万人が被害を受けた。

油断は禁物だろう。

【参考】
‘Basyang’ now a typhoon, signal no. 3 over 5 areas
フィリピンの暴風警報シグナル
タグ:台風
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2009年10月18日

フィリピン台風17号 (Pepeng) 被害状況まとめ


台風16号(現地名:Ondoy)の上陸(9月26日)から1週間後、台風17号(現地名:Pepeng)は10月3日にフィリピンへ上陸し、一旦、南シナ海へ抜けたものの、台風18号に引きずられるように進路を変えフィリピンへ再上陸、北部ルソン地域を中心に甚大な被害を及ぼした。

この10月3日から10日までの1週間にわたってフィリピンに滞留した台風17号は、バギオに1856mmという記録的大豪雨をもたらした。これはバギオの10月の平均月間雨量462mmの4倍にあたる。


台風17号(Pepeng)被害状況 (10月18日発表)

死者438人
不明者51人
負傷者181人

被災者 807773家族 3801014人
被災地域 27州・402市町・5185バランガイ

【出典】National Disaster Coordinating Council (NDCC)

今回の台風17号では台風16号の死者数380人を超える犠牲者が出たが、これは主にコルディリェラ行政地域(CAR)のベンゲット州(バギオも領内に含まれる)で起きた地滑りによるものである。ベンゲットでの土砂崩れでは一度に288人が亡くなるという悲劇が起きた。

また、台風17号ではパンガシナン州、イロコス州、および中部ルソン地域での洪水被害が大きく、このうちパンガシナン州では州の8割が水没し、9日にはロサレス町の開店して1年足らずのSM Rosalesの一階部分が完全に水没し、従業員らが屋上に上がって助けを待つというショッキングな光景が中継された(SMはフィリピン最大のショッピング・モールグループ)。

この大洪水に関しては、降り続く豪雨だけでなく、アグノ川上流にある多目的ダム・サンロケダムによる緊急放水が被害を拡大させたとして周辺自治体および住民から非難が集中、14日、上院委員会はダム関係者および周辺自治体関係者を集めこの問題を追及した。(この問題については サンロケ多目的ダムプロジェクト に詳しくまとめられています)

また、洪水・土砂崩れによりマニラ-バギオ間の交通が寸断されたこと、野菜産地であるベンゲット州に大きな被害が出たことから、マニラでの野菜価格が軒並み4倍に跳ね上がり、庶民の暮らしを圧迫している。マニラでは台風16号の襲来以来、物価統制令が出されていたはずであるが、全く機能していない。

台風16号によるマニラの洪水被害について人災的側面があったことについては「マニラ大洪水 人災の可能性」で報告したが、今回の台風17号についても、直前の台風での経験が生かされなかったばかりか、またもや人災の可能性が出てきた。

今後、この問題については専門家による詳細な原因究明が行われることを切に願う。

【参考】
Rainfall in Baguio is 4 times its monthly average
Heavy flooding in Pangasinan as dam releases excess water
Dam managers called liars
サンロケダムの悲劇 ダムは洪水災害を拡大する
posted by philnews at 19:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年10月17日

洪水後の危険な病気 レプトスピラ症


9月26日にフィリピンに上陸した台風16号(現地名:Ondoy)では、マニラ首都圏を中心に大規模な洪水が発生し、死者・不明者374人にのぼる甚大な被害を及ぼしたが、洪水から3週間が経つ10月17日、洪水後の危険な病気による被害が拡大している。

危険な病気の名前はレプトスピラ症(Leptospirosis)で、保健省(DOH)の報告によれば、10月17日の時点で感染者1027人、死者89人(致死率8.6%)が発生した。

レプトスピラ症は不衛生な水の経口あるいは皮膚の傷からの進入により感染する細菌感染症で、一般的にはネズミや家畜の尿に含まれる細菌が洪水による不衛生な水を介して体内に侵入することにより感染する。

レプトスピラ症は腎臓、肝臓を損傷し、発熱、発疹、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛、吐き気などの症状が出る。重症化すると死に至る。

潜伏期間は2〜20日間。抗生物質が有効であり、暴露期間中にドキシサイクリン200mgを週1回経口投与すると予防となる。

保健省によると、昨年のフィリピンでのレプトスピラ症の感染者総数は769人だったが、今回はすでにその数を大幅に上回っており、台風16号による洪水で、170万人が不衛生な水に晒されたと見積もると、統計的には3800人の感染が発生する心配があるという。

【参考】Leptospirosis still Ondoy’s doing, kills 89
posted by philnews at 09:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン台風・洪水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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