スポンサードリンク
フィリピン英会話ネット
2009年11月03日

フィリピン 新型インフルエンザ最新情報(11月3日)

日本では新型インフルエンザの大流行が起きているようだ。

国立感染症研究所は30日、25日までの1週間に全国約5千の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数は11万8570人、1機関当たり24.62人で、前週(8万4976人、17.65人)より増加したと発表した。患者の大半は新型インフルエンザとみられる。この1週間に受診した新たな患者数は推計約114万人(前週約83万人)に上り、7月上旬(6日)以降の累計は431万人となった。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/318718/

一方、フィリピンでは保健省(Department of Health:DOH)のH1N1情報ページの更新も7月9日を最後に止まっており、正確な情報収集が行われているとは思えない状況だ。そのため、10月26日付けの新聞「Inquirer」に掲載された記事では

「保健省長官によると、4月から10月までに報告された新型インフルエンザ患者数は5212件となり、そのうち30名が死亡した」と報道されている。

日本で累計患者数が400万人を超えているのに、フィリピンでの累計患者数が5000人程度なんてありえるのだろうか?フィリピンでは7月1日付けの患者数が1709人、それが今回5212人と3倍に増加しているが、その間、日本の患者数は7月24日に5000人、そして10月30日に431万人と800倍、指数関数的に増加している。



アメリカのオバマ大統領が緊急事態宣言を発したことにより、世界中が新型インフルエンザ(H1N1)の大流行に警戒を強めているが、フィリピン保健省長官は「フィリピンでは新型インフルエンザを封じ込め、軽減し、監視する保健システムが働いているので、心配することはない」と語った。また、長官は世界保健機構(WHO)から2億円相当、10万人分のワクチンの無償供与を受ける契約に署名したことを付け加えた。

このように、発表されているデータではフィリピンの新型インフルエンザの流行は抑えられているとのことだが、どうも本当だとは思えない。例えば、こちらのフィリピン在住の方ブログでもご本人が新型インフルエンザになり、入院された様子が描かれている。

http://ameblo.jp/palikero/theme-10016823708.html

保健省長官が語るように、本当にフィリピンでは新型インフルエンザの流行が抑えられているならそれに越したことはないが、単に、情報収集を怠っているだけだとしたら、これからも十分に気をつけなくてはいけない。

【参考】A(H1N1) cases hit 5,212
パリケロの比律賓夜遊び日記
2009年07月25日

フィリピン 新型インフルエンザ 最新情報


新型インフルエンザの日本人の患者数の累計が7月24日現在で5000人を超えた。日本の統計は毎日更新されており、ここ数日で患者数は加速度的に増加しているようである。

一方、その後のフィリピンでの新型インフルエンザについての情報だが、保健省のH1N1最新情報のサイトでも7月6日以降更新が行われていない。新規患者数については6月26日が最終更新だ。そこで、今回は、それ以降に新聞で報道された記事の中からいくつかをまとめてみた。

7月9日 4 Cordillera cops tested positive for H1N1
コルディレラ地方で4人の警官が陽性であることが確認された。

7月10日 (UPDATE) Regine Velasquez has A(H1N1)
フィリピンのトップ歌手、レジーン・ベラスケス(Regine Velasquez)が新型インフルエンザ(H1N1)に罹患していたことがわかった。レジーンは6月26日にインフルエンザ症状を発症し、すでに回復している。フィリピンの芸能人が新型インフルエンザと確認されたのは初めて。

7月12日 Filipino maid with H1N1 critical in HK
香港へ家政婦として出稼ぎに行ったフィリピン人女性が、翌日、新型インフルエンザの症状を発症、深刻な状態にあることがわかった。女性は6月28日に香港へ到着したが、翌日からインフルエンザ様の症状を示し、H1N1陽性であることが確認された。これまで香港で確認されたH1N1患者の中では最も重い症状を示している。

7月16日 DoH focuses on H1N1 containment in E. Visayas
ビサヤ地方での感染が拡大し、これまでに地域の20の小学校・高校を中心に121名の患者が発生している。この中にはタクロバン市長の娘も含まれる。

7月17日 Teacher with H1N1dies
マニラ首都圏(モンテルパ市)の公立学校教員が新型インフルエンザで死亡した。これで新型インフルエンザによるフィリピンでの死者数は4人となった。この教員には他の病気の罹患歴がないため、これまでの3人(高血圧、喘息、肺気腫の罹患歴があった)と違い、新型インフルエンザのみでの初の死者だと考えられている。

7月23日 6 Albay students test positive for H1N1
アルバイ州レガスピ市の私立高校(St. Agnes Academy)で6人の生徒が新型インフルエンザだと確認された。同校はアルバイ州の中で最も由緒ある私立学校で、3000人の学生が学んでいる。アルバイ州ではこれまでに28人の陽性患者が確認されている。

7月23日 H1N1 in Mandaue jail confirmed
セブ州マンダウエ市の刑務所で6人の囚人が新型インフルエンザだと確認された。同刑務所では665人の囚人のうち177人がインフルエンザ様の症状を示し、うち一人は死亡している。

7月24日 Biñan school suspends classes due to H1N1
ラグナ州ビニャン町の学校で新型インフルエンザの患者が発生したことから、10日間の学校閉鎖を行う。ラグナ州ではこれまでに118人の患者が発生している。

このように新聞記事を見る限り、フィリピンでの新型インフルエンザは収束する気配を見せず、フィリピン全域へと感染が拡大していることが見て取れる。しかし、WHOへ提出されたフィリピンの新型インフルエンザ患者数の統計も7月1日の患者数1709人、死亡者数1人というまま更新されておらず、現在の実態は不明である。
2009年07月02日

患者数1709人 フィリピン新型インフル【速報】


保健省長官は5月の第一週から6月27日までに国内で1709人の新型インフルエンザの陽性が確定したと伝えた。そのうち、86%にあたる1485人はすでに回復し、224人(14%)が治療中である。多くは自宅治療している。

これらの患者はすべて症状は軽く、共通して見られる症状は熱(86%)、咳(81%)、鼻詰り(49%)などである。しかし、先日報道されたように、1人が死亡している。

患者は生後5ヶ月から79歳までと広くわたるが、そのうち49%にあたる831人は10-19歳の若年層である。男女比は男性52%、女性48%となっている。

また、患者の国籍はフィリピン1568人、アメリカ17人、日本8人、中国4人、韓国3人、ドイツ2人、そしてオーストラリア、カナダ、インド、イラン、キルギスタン、レバノン、スウェーデン、タイ、トルコがそれぞれ1人だった。

患者のうち、285人(17%)はアメリカ、中国、日本、シンガポールなど新型インフルエンザ患者が発生している国への渡航歴があった。

また、患者のうち72%にあたる1225例がマニラ首都圏であるケソン市、マニラ市、パラニャーケ市、パッシグ市およびマカティ市で発生している。

【出典】
Daily Influenza A (H1N1) Updates
2009年06月24日

エストラーダ上院議員の子息も感染

上院議員ジンゴイ・エストラーダの子息2人が新型インフルエンザの陽性であったことが判明した。一人は19歳でデラサール大学に通う女子大生、もう一人は15歳の男子高校生である。日曜日に病院へ行き、自宅療養していたが、陽性であることが今日判明した。2人の症状はすでに回復へ向かっているという。

また、今日あらたに131人の陽性患者が見つかり、フィリピンの陽性患者数は604人となった。患者のほとんどはマニラで発生しており、保健省長官はマニラ首都圏での地域的な流行が見られることを認めた。

首都圏では新たに40校が休校の措置を取った。

【参考】GMA NEWS

ジンゴイ・エストラーダ上院議員は、エストラーダ前大統領の息子である。エストラーダ前大統領は2010年の大統領選挙に再び出馬する姿勢を見せており、その人気の高さから、出馬すれば対抗できる候補はいないとも言われている。

今回の新型インフルエンザの件について言えば、昨日の記事で国の中枢にまで感染が広がっていることを、国としての対策の遅れではないかとも指摘したが、上院議員の子息にまで感染が広がっていることから、これは、貧富の差に関わりなく、全ての人に広がりつつあることの現われだろう。

それにしても、今日も新たに131人の新規感染者が見られたことから、フィリピンでの新型インフルエンザの流行は衰える気配を見せていない。

台風4号 フィリピンを北上中

昨日報道のあったフィリピンで初の新型インフルエンザによる死者は、下院議会の職員であることが判明した。また、下院議会では彼女の他に1名の陽性が確認されており、下院は日曜日まで閉会し、職員は全員月曜日まで自宅待機することとなる。

国会では他の感染者が報告されていないことから、閉会はするものの、要求されている10日間の隔離はせず、議事堂内を塩素消毒することとした。

【出典】Philippine Daily Inquirer

このニュースにはかなり驚いた。よりによって、最初の死者が国の中枢で出るとは。なおかつ、そのオフィスメイトも感染している。インフルエンザは防ぎようがないから、仕方がないのかもしれないが、国としての対策がどれほどおろそかであったのかが現れてしまったように見える。本人は渡航歴がないことから、渡航の頻繁な国会議員やその周辺の人たちから感染したのかもしれない。

それから、ニュースをもうひとつ。

昨日(23日)、ビサヤ地域にあった熱帯低気圧が台風へと変わり、フィリピンを20km/h の速さで北上中。24日中にはマニラへ到達すると予想されている。台風はこれから26日にかけフィリピンの真上を北上する模様。大雨と強風には注意が必要である。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。