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フィリピン英会話ネット
2009年11月09日

マニュエル・マニー・ヴィリヤール候補 - フィリピン大統領選挙

2010年5月に予定されているフィリピン大統領選挙はノイノイ・アキノ上院議員が支持率60%を獲得し、圧倒的優位に進めているが、37%の支持率で第2位につけているのがマニュエル・マニー・ヴィリヤール(Manny Villar)候補である。

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マニュエル・マニー・ヴィリヤール候補

マニー・ヴィリヤール候補は上院議員であり、Nacionalista Party 党首。これまで下院議長(1998 – 2000)と上院議長(2006−2008)の両方を経験したことのある戦後初の国会議員でもある。

マニー・ヴィリヤール上院議員は大富豪として知られ、国会議員の中で一番多くの資産を有している。2007年のフォーブス・マガジン(Forbes) でもフィリピン第5位の富豪として位置づけられた。しかし、これらの資産は他の多くの富豪がスペイン系財閥または中華系財閥であるのと違い、彼一代で築き上げた富である。

マニー・ヴィリヤール上院議員はトンド地区の一般家庭に育ち、フィリピン大学・大学院(Business Administration)を卒業、会計士となった後、1975年、1万ペソの資本金を元に中古トラックを2台購入してビジネスを始めた。その後、彼の会社は成長を続け、東南アジア地域最大規模の住宅開発業者となった。

1992年、43歳で下院議員に立候補・当選、2001年には上院議員として当選した。2010年の大統領選挙にも早くから名乗りを上げており、アキノ元大統領の逝去によりノイノイ・アキノ上院議員が担ぎ出されるまでは、最も当選の可能性の高い候補でもあった。

マニー・ヴィリヤール上院議員は今やビジネス界の巨人であり、その経済力から大々的な選挙キャンペーンを行うことができるだろうが、庶民出身であるため、フィリピンの伝統的勢力(スペイン系・中華系財閥およびその周辺)からの支援は得られないだろう。

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マニュエル・マニー・ヴィリヤール上院議員

しかし、今後の大統領選挙を左右する有力候補であることには違いがない。
タグ:大統領選挙
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2009年10月31日

ノイノイ・アキノのキャンペーンビデオがちょっと凄い - フィリピン大統領選挙

フィリピンでは来年5月の大統領選挙に向けて、各候補(立候補予定者)のキャンペーンビデオがテレビCMとして流されるようになってきた。

これまでにキャンペーンビデオを放送した大統領候補は、一番早かったのがビラール上院議員、そして今日、ようやくエスクデロ上院議員、それから与党候補のテオドロ国防長官のCMも流された。

選挙CMはどれも農民、都市貧困層などの貧しい人たちの映像を流し、それを変えるために「教育、医療に力を入れます」みたいな主張をするのが一般的だ。そして、貧困層と共にある、頼れる候補であると視聴者に印象づける。今年はそれに台風16号(オンドイ)・17号(ぺペン)の被災者の映像を多用している。これがフィリピンの選挙CMの基本パターンで、どの候補も多少の違いはあるものの、こんな感じだ。

そうした中、ノイノイ・アキノのキャンペーンビデオがちょっと凄い。

国民的歌手レジーン・ベラスケスの歌声をBGMに、暗闇の中、火の灯された松明を持つ人々が一つの場所を目指して歩き、その間にも人から人の間に松明の火が広げられゆき、みんなが目的地に集まったところで夜明けを迎えるというイメージビデオである。

それぞれの人の集まりの中にフィリピンを代表する芸能人たちが出演していて、一例を挙げるだけでもクリス・アキノ、シャロン・クネタ、ボーイ・アブンダ、アン・カーティスベア・アロンソビアンカ・ゴンザレス、ディンドン・ダンテス、マリアン・リベラ、アイアイ・デ・ラス・アラス、オギー・アルカシッドなどである。つまり、ABS-CBNとGMAネットワークの双方から歌手、女優、俳優、TVホスト、コメディアンなどが出演しているのだ。

こうしたイメージビデオはこれまでも、テレビ局そのもののイメージビデオとして芸能人総出演で作成されることはあったにしても、特定候補の選挙キャンペーンビデオとしては初めてだろう。ただでさえ、支持率60%で独走状態にあるノイノイ・アキノ上院議員だが、この3分30秒にもわたるイメージビデオは他の候補に余裕を見せつけたというか、圧倒的な支持力の差を見せつけたとも言える。

イメージビデオのタイトルである「Hindi Ka Nag Iisa」は暗殺されたニノイ・アキノ元上院議員の残したフレーズでYou are not alone(君は1人じゃない)という意味。


posted by philnews at 20:28 | Comment(3) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年10月28日

フィリピン大統領選挙混迷中 エスクデロ上院議員の離党宣言

2010年5月に予定されたフィリピン大統領選挙については、10月15日に発表されたSWS(ソーシャル・ウェザー・ステーション)実施による世論調査で、第1位に60%の高支持率を獲得したベニグノ・ノイノイ・アキノ上院議員(Benigno “Noynoy” Aquino III)、2位に37%でマニュエル・ビラール上院議員(Manuel “Manny” Villar)、3位に18%でエストラーダ前大統領(Joseph “Erap” Estrada)、そして4位に15%でフランシス・チズ・エスクデロ上院議員(Francis “Chiz” Escudero)が並んでいる。与党候補であるギルバート・テオドロ国防長官(Gilberto Teodoro Jr.)はわずか4%の支持率で7位と低調。

そうした中、野党ナショナリスト・ピープルズ・コアリション(Nationalist People's Coalition :NPC)から大統領候補として立候補を予定していたフランシス・エスクデロ上院議員(Francis "Chiz" Escudero)が、突然、離党宣言を行った。

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離党宣言を行うエスクデロ上院議員

この離党宣言は事前にほとんどの政党関係者に知らされることなく行われたもので、立候補宣言をすると思われていた記者会見の席での突然の離党宣言に、関係者は動揺している。

エスクデロ上院議員は、離党の理由として1.大統領候補者はいかなるグループにも属するべきでない、2.大統領になろうとするものの手足は縛られるべきななく、目は隠されるべきでない、3.どこにも属さないことにより、選挙にたいする自分の役割の自主判断が可能となるの3つを挙げた。

今後、エスクデロ上院議員が単独で立候補するのか、また、NPCは大統領候補として別の候補を擁立するのかについては不明。

野党NPCはエストラーダ大統領時代の政権与党であり、アロヨ政権では党内がアロヨ支持派とアロヨ反対派の2つに分裂するなど、統制のとれない状態にある。NPCにはエスクデロ上院議員の他に、テレビキャスター出身で人気のあるローレン・レガルダ上院議員も所属しており、来年の大統領選挙では副大統領候補となっていた。

また、NPCはコファンコ財閥のサンミゲル・コーポレーション会長であるエドゥアルド・コファンコ氏(Eduardo Murphy Cojuangco, Jr.)が代表をつとめる党であり、エスクデロ上院議員はその影響力から逃れたかったとの見方も有力である。

現在の大統領選挙では最有力候補である自由党のベニグノ・ノイノイ・アキノ上院議員、政権与党のテオドロ国防長官ともにコファンコ家出身であることから、実質、コファンコ財閥関係者が候補者の大半を占めるという不思議な状態にある。

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フランシス・チズ・エスクデロ上院議員(Francis “Chiz” Escudero)

エスクデロ上院議員は1969年生まれの40歳。元農業省長官サルバドール・エスクデロIII(Salvador Escudero III)の息子で、フィリピン大学政治学部を卒業、法学部に進学した後、アメリカジョージタウン大学の法学部大学院で修士を取得。弁護士資格も持つエリートである。学生時代からフラタニティなどで活躍し、カリスマ的存在として知られている。1998年、28歳の若さにしてソルソゴン州から下院議員に当選、2007年の中間選挙では得票数2位で上院議員に当選した。

【参考】Escudero quits NPC, no 2010 poll bid yet
Aquino tops SWS poll; Villar 2nd, Estrada 3rd, Escudero 4th
posted by philnews at 22:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年10月25日

エストラーダ元大統領の再選問題



エストラーダ前大統領が2010年5月の大統領選挙に立候補することを正式に表明した。本ブログでは9月26日の記事「エストラーダ前大統領出馬 フィリピン大統領選挙」の中でエストラーダ前大統領が大統領選挙に立候補する意向を表明していることを伝えたが、今回はそれが正式表明されたことになる。

エストラーダ前大統領に出馬資格があるかどうかについての議論も存在しているが、まず、恩赦の法的効力は疑わしい。

「アロヨ大統領がエストラダ氏を恩赦するにあたっては選挙に出ないことが条件となったとされるが、法的に効力があるかどうかは議論がある。憲法は「大統領はいかなる場合も再選されることがない」と定めるが、エストラダ氏は「適用されるのは現職の大統領だけ」と主張している。」(Asahi.com)

また、憲法における再選禁止の規定については、エストラーダ氏は明確に出馬資格を有している。再選禁止規定は以下

THE 1987 CONSTITUTION OF THE REPUBLIC OF THE PHILIPPINES
ARTICLE VII EXECUTIVE DEPARTMENT
Section 4

The President shall not be eligible for any re-election. No person who has succeeded as President and has served as such for more than four years shall be qualified for election to the same office at any time.
(大統領はいかなる再選も認められない。また大統領として4年以上務めた人物は同じ役職の選挙に立候補することはできない。「フィリピン共和国憲法・第7条・第4項」)

エストラーダ前大統領の在任期間は1998年6月30日 - 2001年1月20日だったから、約2年半しか在任していない。つまり、4年に満たないため再選禁止事項に抵触しない。

ただし、これらについての法解釈はフィリピンの選挙管理委員会と最高裁判所が「恣意的に」行うので、今後、憲法の規定とは「関係なく」エストラーダ前大統領の出馬資格が剥奪される可能性はある。
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2009年09月26日

エストラーダ前大統領出馬 フィリピン大統領選挙

エストラーダ前大統領(72歳)が2010年5月に予定されたフィリピン大統領選挙に出馬する意向を表明した。

エストラーダ前大統領はこれまで、野党統一候補の擁立に向けて努力していたものの、ベニグノ(ノイノイ)アキノIII上院議員のLiberal Partyからの出馬、マニュエル・ビラール上院議員(Manuel Villar)のNacionalista Partyからの出馬表明を受けて、自分も所属政党Pwersa ng Masang Pilipino(フィリピン大衆の力)から単独で出馬する意向を表明した。正式な発表は「適当な時期」に行うとしている。

また上院議員にも党所属議員を総力で立候補させたいとしている。

一方、エストラーダ前大統領は、現在、ラクソン上院議員によって過去の犯罪についての暴露を受けている。それらはどれも2001年のEDSA2の時に追求されたものだが、エストラーダ前大統領の出馬を阻止するために、この時期になって暴露されたものだと考えられる。ラクソン上院議員はエストラーダ政権でフィリピン国家警察長官を務め、前大統領のダーティーワークを引き受けていたとされる人物だ。

エストラーダ前大統領は6年にわたる裁判の後、2007年9月に汚職の罪で有罪判決を受け、終身刑が確定したが、アロヨ大統領による恩赦によって釈放されていた。EDSA2以降も大衆からの人気は根強く、アキノ上院議員がこのような形で大統領候補として出現しなければ、当選するだろうとさえ言われていた。

【参考】Erap gives up on oppo unity, decides to run himself
posted by philnews at 02:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィリピン大統領選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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